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2004 JB マスターズプロシリーズ 第4戦 河口湖 (7月3日、4日)
(台風8号の影響により霞ヶ浦より会場変更となる)
悪夢の河口湖・・・だったが、2日目に気合で復活!(撮影:南一貴氏)
(RESULT)
総合 86位 《 DAY1 0本 、 DAY2 3本 ・ 1,562g
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(PRACTICEより)
マスターズ第4戦は当初霞ヶ浦となっていたが、台風8号の影響により安全面を考え2日(水)の段階で会場が河口湖へ
と変更された。自分にとっては、まだ河口湖の方が魚を獲れる自信があり、今回の変更は大変ありがたいものであると
考えた。また、2月連続関西から霞ヶ浦への遠征は正直経済的にもかなり辛いものがあったためラッキーでもあった。
前日のプラックティスであるが、やはり前週に行われた放流がキーとなり、エリアとしてはロイヤル、国友、魚屋、浅川
の放流地点4箇所がキーになると考え、その後ネイティブを獲れるエリア、数少ないネストを探すことも考えていた。
プラ当日、ロイヤル・グラブワンドはまず魚がいることはわかっていたのでチェックせず、さかなや、白須、生屋ヶ崎、ハ
ワイ、鵜の島エリアをチェックしていき、各エリアでフットボールジグ、グラブのテキサスを中心にキーパーを結果5本獲
ったが、各エリア単発で終わる傾向にあり、過去の放流居残りの痩せたバスや、ハワイのウェードではプラ終了間際、
丸々と太った放流居残りのいいサイズがグラブのフォール中に出たが、 明日に繋がるパターンといったものは見つけら
れずプラを続ける中で、サイトよりディープの釣りに比重を置いていき、なんとか見つけた釣りとは、水深3〜5mでのフ
ットボールをフォールさせる釣りで、バイトの出方はフォールした瞬間に『コン!』と出ることが多いが、プラでは着底後
のステイ中にラインが微かに『プン!』とハジけるものが多く、今回バウオスーパーハードプレミアムプラス8lbがショー
トバイトを全てフッキングに持ち込んでくれた。
また、初日のエコタックル戦であるが、今回のメインウェポンとなるフットボールジグを、自分はまっすぐフォールさせる
こと、そしてジグをボトムで立たせることが『肝』と考えていた。が、エコのフットボールジグがないため、それに近づける
べくスペシャルラバージグモデルWのガードを全て取り、スカートを短めにカットしてトレーラーには3バイオグラブ101
Eを中心に使用するリグで初日のエコ戦は戦うことにした。
また周りの状況をまとめると、サイトで4キロ超からディープでも3キロは行くと景気のいい話も聞かれたが、厳しいとい
う声も多く、試合は1,2本で終わる人が多いのではと予想していた。
(DAY1)
晴天で迎えた初日であるが、朝一ミーティング会場で話した奥村プロからネストが、そこそこ残っていることを聞かされ、
なんとドシャローで1箇所ロクマルに近いサイズがロックしているということで、かなり驚き心が揺れ動いたが、今回はデ
ィープを中心に考えていたため、初日第3フライトで、まずは白須エリアから入ることにした。
条件は昨日と同じ晴天のピーカンべた凪と同条件であり、昨日も
かなりバイトをとっていたが、なぜか試合になるとまったくの無反
応・・・レンジを変え2,5〜5,5mまで流すが状況は変わらないた
め、そこから生屋ヶ埼、ハワイ、白須とエリアを変えていくが最大
29,5cmのノンキーがバイオリンガーのダウンショットにてポツリ
ポツリと出るだけで時間は刻々と過ぎていき、とうとう帰着時間13
:20の40分前となり、風も出だしてきたため再度白須エリアに入り
直し、エコフットボールジグのロングキャストを開始する。ヘッドの形
状の関係から若干スライドフォールとなるが、魚は必ず出ると信じて投げ続ける。風は大橋方面から大石方面へと吹い
おり条件としては申し分はない。そして帰着30分前にようやくフォール中のジグ、ラインは風でかなり流されているが『プ
ン!』と出た。『ヨッシャー!』体を仰け反らせフッキングと同時に一気に巻き寄せ、ボートに寄せ、エコネットに手を伸ば
し持ち上げるが上がらない、ロッドとネットが絡まっていたが、強引にネットを引き上げようとした瞬間、バスが水面で『バ
シャバシャ!ポロッ!・・・』キーパーはゆっくりと消えて行く。(左上写真はNBCNEWS提供)
青ざめたが、すぐにキャストを開始、必ず出ると信じて投げ続ける、その5分後、今度は保安区域外の若干ウィードが絡
むエリアにキャスト、その1キャスト目、着底した瞬間、またラインが微かに『プン!』とハジける。
瞬時に体を仰け反らせてフッキング、今度は明らかに重い、慎重に寄せると水面下にキロオーバーのネイティブが現れ
た。ネットの柄を握り、慎重にランディングしようとした瞬間、ボート下から現れたバスは『バシャバシャ!』
力を振り絞っ
てネットを一気によせようとした瞬間、『ポロッ!・・・』と信じられないが、またバラしてしまう。血の気が引いた。
釣りができる時間は残り数分のみ、青ざめながらキャストをするが時間はなくなり、ロッドをデッキに置き、会場へと向
かった。
今までのトーナメントで、ここまで貴重な魚をバラした経験はなく、信じられず、何かにとりつかれているようであった。
その夜はまさに悪夢、愛車テラノの中、寝返りも打てないスペースで車のフロントガラス越しに見える木々を見ながら、
俺は会社を休み河口湖まで来て、一体何をやっているんだ。自問自答、今回の試合は様々なことが自分には大きなプ
レッシャーとなっており、確かに魚をかけてから焦っており、普段バラさらいランディングも何か違う?
でも前向きに考えることにして、『これも与えられた試練!明日は気持ちで5本揃えたる!!』と心に誓い、気持ちを切
り替えて眠りについた。だが、何度も目が覚める・・・。
(初日のメインエコタックル)
●フットボールジグ用
ルアー : ケイテックスペシャルラバージグエコ モデルW 03E(7g) ガードを全て取り、スカートも短くカット
トレーラー: 3バイオグラブ 101E
ライン : バウオ スーパーハードプレミアムプラス 8lb +(リーダー)フィールドメイト 6lb (8lbではない!重要)
ロッド : がまかつ ラグゼカマー 376
リール : ダイワ TD-X103HVL
*上記ジグとトレーラーセットは河口湖ではベストサイズであり、リフトフォール中もテールがフックに刺さることは皆無
であり効率良くキャストでき、グラブも耐久性、針持ちもよく一日中使い交換していない。
*どんなショートバイトも必ずバウオ スーパーハードプレミアムプラスには出る。
●ライトテキサス用
ルアー : 3バイオグラブ 101E と テンプトエスグラブ3in(GP)
ライン : バウオ スーパーハードプレミアムプラス 6lb +(リーダー)フィールドメイト 6lb
フック : がまかつ314
シンカー: TGシンカー18グラビング 5g
ロッド : がまかつ ラグゼカマー 376
リール : ダイワ TD-X103HVL
(DAY2)
気持ちを切り替え、第3フライトで朝一は放流の噂があったさかな
屋、小海方面へと向かい、まずはさかな屋の桟橋の空いているス
ペースに入りサイトフィッシングを始める。周りを見渡しても竿は曲
がっておらず、やはり放流が行われた気配は感じられず、ふと赤の
レンタルボート近くを見た瞬間、バスの尾がボート底にチラっと見え、
すぐにカットテール4inのノーシンカーをピッチすると、その35cmク
ラスのバスは着水と同時に振り向き、リグにバイトした。
予期せぬバイトであったため、かなり焦りネットを早く掴み、強引に
寄せると、ネット近くで『バシャバシャ!ポロッ!・・・』、もうこの試合は終わった・・・。(左上写真はNBCNEWS提供)
後方にいた鵜飼プロが『ネット出すの早すぎやで!今のはノンキーと思っとけって!切り替えろ!』と言ってくれるが、
もう苛立ちは絶頂に達しており、ロッドを船に叩きつける寸前までいってしまう。なんで全部バレるねん!?
そこから20分ほどしてから、このエリアを見切って、昨日良かった白須周辺・生屋ヶ崎周辺と某エリアへと移動してい
くことにした。
ただ2日目については、ありがたいことにキーとなる風が早い段階11:00頃から吹き始め、もう一度フットボールを投
げ続けて勝負することにし、気持ちもリセットし集中し直した。
まずは水深4,5mエリアにて、今度はフォール中にバイト!フッキングと同時に落ち着け!と自分にいい聞かせ普段
通りのやり取りをしながら慎重にボートに寄せ、抜き上げずネットを使い、心臓バクバクにて!ランディングに成功した。
やっと入ってくれた・・・。
ここから5本揃える!と気合を更に入れ、闘魂キャスト開始、自分に味方するように風も強くなり、水もいい感じで動い
てくれている。
レンジを浅くして3mのウィードが絡むエリアにキャストし、フォールと同時に、今度は明確に『コンッ!』とバイト!
仰け反りフッキングすると、いい感じの重量感がカマー376に伝わる。ボートから30mほど離れた所で1回目のジャン
プ!800gぐらいのいいサイズが水面に現れたが、ロッドを水面に突き刺し引き寄せて耐え、慎重に寄せてくる。
魚の走りを見ながら、瞬時に今度はボートに抜き上げると判断!魚がボートに寄ってくる角度を確認して一気に抜き上
げた!フットボールを丸呑みしたバスをデッキ上に見て、うれしすぎて思わずガッツポーズ!と雄叫び!
そこからもう一本、まったく同じくジグが着底した瞬間にバイト!次も慌てず慎重に寄せ、次はネットを使いランディング
に成功!だが刻々と帰着時間は迫る。
そこからもう一本出るもノンキーであり、帰着ギリギリまで闘魂キャストを続けたが、タイムアップ、ロッドをデッキに置い
て会場に向かった。今日の状況から考え、3本だけではポイントは付くかな?総合150位くらいかな?と考え帰着した。
結果、まさかの86位!正直かなり驚いた。80位の賞金圏外でとて
も喜べる結果ではないが、自分にとってあの最悪の状況から気持
ちで3本獲れたということは、この上なくうれしい結果である。
改めてトーナメントの楽しさを実感した。
(2日目のメインタックル)
●フットボールジグ用
ルアー : ケイテックスペシャルラバージグ モデルU 03(7g) スカートを短くカット
トレーラー: K−MIXスペルバグラブ3 101
ライン : バウオ スーパーハードプレミアムプラス 8lb
ロッド : がまかつ ラグゼカマー 376
リール : ダイワ TD-X103HVL
初日11位、総合32位の南プロ!
2004年マスターズ戦も残すところ2戦の山中湖、河口湖となってしまった。今回の試合により首の皮一枚で、今年
の目標であるクラシックに出場するためのギリギリのライン、年間総合49、50位と同ポイントの位置につけることが
できた。あと2戦で大きくジャンプアップしてクラシック出場の権利を必ずや勝ち獲りたい!!!
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