(PRACTICE) 今回の霞ヶ浦戦は会場が大山スロープとなることや、三週続けて週末は強風で大荒れとなっていることから、ボート の大きさも考え、エリアを会場近くにしぼり、大山周辺から古渡ワンド内と西の洲をメインエリアに考えていた。 だが今回の貴重なプラックティスは、時間を無駄に使う効率の悪いプラとなってしまった。 朝一より西の洲マイポイントの岩盤と岬とがからむピンに入りいろんな角度から、スペルバミノーシェイプのライトテキ サス、ヘビダン、スピニングでDSスペルバリングワーム4inのDSとローテーションをしていく。いつもなら必ずバイトが 出てくるのだが、何かおかしい、数年前はほぼ同時期にこのピンで爆発したのだが・・・ エリアを3.5mから1.8mに変え、ブレイクの上を今度はクランク中心に丁寧に流すがまったく反応なし。 おかしい・・・ここでエリアを岸寄りに変えて新たなエリアを探せばよかったのだが、そんなはずはない!とさらに丁寧 に同じことを繰り返してしまい、気がつけば12:00、慌てて古渡ワンド内シャローを打って流していくが、ここぞという シャローも見つけられず、古渡の岩盤が絡む浚渫一箇所を新たに見つけた時点で、はや15:30となり急いで大山ス ロープへと戻った。 1箇所のみ必ずスポーニングをしているであろうマンメイドが絡むエリアには手をつけずに初日朝一チェックすることにし た。このエリアにはかなりの自信を持っていた。周りでは厳しいという声が多いが、エリアさえよければ好感触を得てい る選手も数人いた。 (DAY1) 朝起きてびっくり!強風で湖は大荒れでとてもトーナメントが開催できる状況ではなく、本部からは待機命令が出て、結 局08:30からの受付でスタートは09:30頃から、帰着開始13:00からとかなり短時間のトーナメントとなった。 まず昨日チェックしてないマンメイドが絡むエリアをクランクCB100、CB200と流すが反応なし、いい風が吹いている のだが・・・すぐに西の洲へ移動しマイエリアの岩盤、ハンプ、ブレイク、フラットを片っ端から探るが、あったのはギルの 3バイトのみであり、やばいと大山に移動した瞬間であった。 生暖かい風が吹いたかと思うと、そこから強風大荒れで、エレキMAXでも前に進めない状況になり、風裏の大山浚渫エ リアをスピニングで流すが、結局バイトを得ることはできなかった。 ノーフィッシュで終わってしまい失意のドン底!しかも周りのライバル達はほとんど魚を持って帰ってきており、シャーロ ー打ちの打山プロはあの短時間に3本の魚を、近藤プロは終了5分前に1本2240gのビッグフィッシュ、名古屋の入谷 プロ、鵜飼プロも・・・夜に釣れた連中の自慢話を聞かされるほど辛いものはない・・・ 必ず明日は魚を獲る!と思うがどこに行けば?正直今回はプラを失敗したために行くエリアはほとんどない・・・ そんな途方にくれている自分に、夜ご飯の帰り藤井プロが『金田君の釣りができるエリアを見つけて自分の釣りをせな あかんで!!』とアドバイス。 確かに今回かなり考え方が偏っていた。数年前の同時期に爆発したエリアから離れなくなっている自分がいた。 もう一度整理し直し明日はマイホーム琵琶湖に似たエリアを探し、自分の釣りをやり通す決心をし、吸い寄せられる西 の洲を通過し、昨年何度かチェックした対岸のドッグ、テトラ、マンメイドを打てるだけ片っ端から探ることにし、車の中で 霞ヶ浦ガイドブックを夜遅くまで見て、禁止エリアも十分にチェック頭の中に叩き込んだ。 今回のプラではまったくチェックしていない対岸エリアだが、自分にはそれに賭けるしかなかった。 (DAY2) 二日目は第4フライトでスタートして、何度かバウデッキは西の洲に向いたが(笑)対岸にロングドライブ、まずスポーニ ングが絡んでいるであろうマンメイドを片っ端から打つために移動した。 早速、クランクCB100、カラーは霞でお気に入りのブルーとホワイト系を使いマンメイドをタイトに流し、開始2投目に出 たのであった、しかも2キロのブリブリのメスである!! ボートから4m付近で、ピックアップしようと思った瞬間、水深50cmのところで、ゴン!と出た。 表層付近をボラ?のような魚が現れ、引きは明らかにナマズ?であり、なーんや!とかなり油断し、肩の力を抜き、巻く のを止めた瞬間、ブリブリのメスが表層に現れ!一気にマンメイドの中に突っ込もうとする。 かなり慌てたが、強引に一気に引き寄せ即ランディイングに成功!ネットに『ボッテーン』と入ってくれた! (油断をしたのは今回の反省点)今までの霞ヶ浦戦でこんなに早い時間にビッグフィッシュが出たことはなかった。 だが、神様は僕を味方に!と思った瞬間であった・・・ クランクを外そうと口に手をやると下顎から大量の血が・・去年の霞戦の悪夢が蘇った。 同じくクランクで獲ったバスもフックの刺さり所が悪く大量の出血、ライブウェルは真っ赤、バスはショックで?即瀕死状 態となってしまったのである。 同じく今回も刺さり所が悪くフックを外すと更に大量の血が、ライブウェルも真っ赤、魚は即瀕死状態、なぜ?・・・ 悪夢である。 ここから必死に水を入れ替え、O2スプレー、口を掴んで魚を前後に呼吸補助を繰り返すが、15分でほとんど動かない 状態になり、フットボール14gを2本腹ヒレに刺して立たしたが、とても釣りをできる状態ではなかった。 次第に魚の目つきまでもおかしくなりだしてしまった。とても4時間後の帰着まで魚がもつはずもない・・・ もうこの魚はいなかったことにしよう!! と無理やり決心!そこからクランキングとスペルバミノーシェイプ4inカラー504のライトテキサスをマンメイドに交互に 打ち続けた。 時折ライブウェルを開けるが状況は更に悪くなる一方である。 でも、『最後までトーナメントは諦めてはいけない』と自分に言い聞かせ、闘魂ミノーシェイプを打った瞬間にラインが走 った! (スペルバミノーシェイプ4in 504のライトテキサス) 『よっしゃー!』と強引に引き寄せると明らかにサイズは小さいが600gはあるであろうオスであった。ここから奇跡の大 逆転劇が始まるぞ!と空を見上げると、快晴、無風・・・と条件はかなり厳しくなっていた。 気になるライブウェルを再び開けて、メスの口を掴むと今度は明らかに力もない状態になっており・・・(下記の通り)
TOP5の皆様、優勝はワールドの神谷プロ、3位にはワールドの福島プロが!
9位のM32近藤プロ!霞ヶ浦強すぎます・・・去年のTM第4戦霞ヶ浦では3位に!! 彼の勢いはとどまることを知りません!(スポンサー募集中です) スロープで車が隣で釣りのアドバイス(人生の)を下さった天野プロとお連れさん これからもご指導よろしくお願いいたします!! 地元関東の皆さん!脱帽!