2002年4月 TPマスターズ琵琶湖第2戦 井筒ワンドシャローにて
プロ戦初ロクマル、全身が震え、大絶叫!
リグ : KEITECH NAMIチューブ パールホワイト 3/8OZテキサス
ライン : ナイロン16lb
ロッド : がまかつ ラグゼカマー 676
サングラス : TALEXトゥルービュースポーツ(ハードマルチミラーコート)
『おまけ』
1日目は4本で11,495g
(下の写真です)
魚が重過ぎて次第に腕が上がらず、顔もこのように・・・
この魚は、というかこの試合は、一生忘れることができない試合になった。
2002年4月のマスターズ戦琵琶湖の前日プラックティス、サイトでシャローをチェックすると、とんでもないデカイ魚が
あちこちにいる!明日はどうなるのか?ロクマルサイズを7,8本見つけたが、果たしてどれだけの魚が自分に回って
くるのか?
フォローのシャローエリアでマンドメイドが絡む、これもかなりストロングな釣りを見つけてはいたが敢えて捨て、明日の
試合はサイト1本に賭ける事に決めた。自分のホームレイクであり、しかもこのような状況となれば、そこそこのウェイト
を出す選択肢を選ぶより、自分の得意な釣り1本で心中して、はまればビッグウェイトを叩き出せ優勝も狙える!!
こんな機会は2度と来ないかもと考えた。
絶対に後悔だけはしない釣りをすることを決心した。
試合当日、スタート順がこの試合の明暗を分けることはわかっていたが、スタート抽選で庄司プロは、2日間とも1番フ
ライトに自分のカラーのピンクフラッグを引いてくれ、チャンス到来と直感!真っ先に自分の行きたいポイントへ向かう
ことが出来た。
キャッツマリーナのワンド横から南下し、3キロ、2キロの魚を獲り、昨日見つけたロクマルと50のオスがウロついてい
る井筒のリーズへと移動した。
時間は試合開始から1時間程経過していたため、先行者がいるのでは?と走りながら近づくと誰もいない。
やはり、やられた後か?と、慎重に近づくと、2本いる!
しかもオスはすぐに口を使う状態である。
かなり集中してケイテックナミチューブのパールホワイトのテキサス3/8ozをキャスト!
どちらがバイトしてくるかわからないが、着水してここというところで即バイト!
フッキングすると2キロ超のオスが水面に現れ、『メスじゃない!!』と渋ったが、即ランディングに成功しウェイトを更に
上げることに成功した。
だがメスは逃げたか?と慎重に近づくと、メスはまだ一定範囲をウロついている。
ただ少しでも何かが見えると逃げる状況で、警戒心はかなり高まっていた。
早速、集中し直してキャストしたテキサスをズル引いてくると、すぐに『コン!』と明確なバイト!
だが、もう緊張で心臓は破裂寸前状態で、体はガチガチ、冷静さを失い、まさに火事場のくそ力フッキングをしてしまい
ラインチェックをし直した16lbのナイロンは1秒で合わせ切れしてしまった。
(動かない物に針を掛け、カマー676の硬い竿で、あのように無謀な力でフッキングすれば、ラインブレイクするのは
想像できたのに)
そのような思考の余裕もなく、すぐに、手を震わせながらリグを結び直すが、震えてラインは結べない。
気持ちを切り変えるために少し釣りを止め、しばらくしてからキャストを開始した。
もう食わないか?と考えたが、数回のキャスト後、再びバイトしてきたのであった。
ズル引いてきたテキサスチューブに『コンコンコン!』とバイトが来ると、今度は慎重にフッキング。
すぐにメスは水面近くに現れ、ボートに顔を向けて跳ねて来たため、ここぞとパワーをMAXにしていたエレキを全開で
踏み、ボート後進状態で、魚をリーズからうまく引きずり出すことに大成功!
そこからはリーズ沖でリールのクラッチを切っては巻きを繰り返し、水面では3回は暴れたが、ロッドを水面に突き刺し
て耐え、約10分が経過はしていたころに、この魚はネットに入ってくれた。
フックは、上顎のちょうど真ん中、鼻の近くの一番硬い所にうまく掛かっていてくれた。
(1回目合わせ切れしたフックはあるかと、口の中を覗き込むと、これも上顎の4cmほど奥に結び目からライン切れし
て刺さって残っていた。)
『ヨッシャー!!』絶叫と同時に、ボートに倒れこみ、ロッドを持っていた右腕は力が入らず、本当にしばらく動かせない
状態になってしまっていた。
(釣りをしていてこんな状態になるのは初めて)
念のため今回の試合はライブウェルを2個ボートに積んで試合に臨んだが、ボートのライブウェルのみを使い、まさに
満魚電車状態になってしまった。
このロクマルは魚体高がかなりあり、ライブウェルに入れるも水半分にしか浸からないため、ライブウェルのセンを閉め
て、桶で水をくみ満水にして、試合時間を2時間近く残して会場の山ノ下湾近くに向かったが、ボートは重さでプレーンし
てくれず、デットスロー状態で走行したのを覚えている。
また、生まれて初めて試合中に、2日目のプラックティスをやれ、自分の予想では初日シングルは確実!8キロは超え
ていると考えていた。
ウェイイン会場に向かうと、やはり皆かなりいいサイズの魚を獲っていた。
いよいよ自分の順番が来て、魚をウェイインすると、スタッフの方から『一万・・・グラム?』 との発表と同時に、周りから
は『オー!!』とどよめきがあり、驚きでまったく数字の桁数の理解ができず、ウェイトもわからないまま、雑誌社の方々
に写真を撮っていただいた。
ウェイトは、自信初の『4本・11,495g』というウェイトで、マスターズ戦初日トップという結果を出せた。
また、この日にJBレコードの10パウンダーである5,600gの化け物を獲って来た宮本君とウェイン時に話す機会があ
ったが、彼は太目のライン(20lb)を使用し、フッキング後数秒で、しかもハンドランディングにて、あの魚を獲っていたと
教えてくれ、脱帽したのを覚えている。
(2日目にもドラマがあり次回紹介予定です。自身最大のロクマルがバイトしたのですが・・・)
その2日目の様子