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(写真はありません)
2000年6月 琵琶湖 アクティバ沖2,8m
リグ : ゲーリーカットテール4in ウォーターメロンフレーク スプリットS(リーダー50cm)
ライン : 東レソラロームスーパーハードナチュラル 4lb
ロッド : がまかつ ラグゼカマー 456S
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この日は、2000年6月マスターズ戦の直前プラックティスであった。
天候は曇り時々雨、時より南風が吹いていた。
このロクマルを獲ったエリアはアクティバ沖の2、8m、目で確認できる背の高いエビモの集まりが1
箇所だけあり、周
囲はドーナツ状にウィードが生えていなかった。(後から魚探がけして判明した)
プラをしていてわかったが、このタイミング、ここに付いている魚は、シーズン一番にスポーニングを終わらせたビッグ
サイズのスクールが沖へ沖へ移動する際、一時的にステイしていたポイントであった。
事実この日くれば50upは確実であり、3本も獲ってしまった。
このロクマルがバイトしてきた時は、南からの強い風が吹き始め、水が明らかに動き出した瞬間であった。
カットテール4in、カラーはWMのスプリット2番で、リグを大きくリフトさせ、フォール中に食って来た!
ラインは4ポンドで、ドラグは鳴る、がしかし、他の魚と違いドラグは鳴りっぱなしで止まらない。
何かおかしい?、もしかしてデカイかも?と予想する。
しかも後方50mにバスボートと前方にもアルミが1艇おり、ポイントがバレないように、魚もバレないように非常にヘンな
体勢でやりとりをする。
通常のやり取りができないために、魚はウィードに突っ込み、巻かれて、かなり走ってしまっている。
今はプラ中であり、また、ラインは4lbでランディングにもかなりの時間を要するため、周りにこのエリアには魚がいるこ
とを悟られるより、ラインブレイク覚悟で、かなり強引に巻いて引き寄せることにした。
ロッドを半分水中に突っ込み巻き、カマー456Sは今まで見たことがないほど弓なりになり、ラインはウィードに明らかに
接触しながら巻かれていることがラインを通じて伝わる。これは無理か?と思った瞬間!
ボート横すぐのところ、少し茶色く濁り気味の水中から、ドデカイロクマルが、まさに『ボヨヨーン!』と腹を見せながら浮
いて姿を現した。
この時はかなり驚く・・・この魚は走り疲れたのか?水面では暴れない。
すぐに他の人にバレないようにハンドランディング!フックを外すやいなや、即、何事もなかったようにリリースした。
バレたか?と後ろを見ると、これがバレてない!写真を撮ることなど考えもしなかったが、『なんで明日やないねん!』
と悔やんだ。(今考えれば前日プラに何と無謀なことをやっていたものか・・)
しかも、この後面白い事が起こり!ロクマルをリリースして心臓バクバク状態で、周りのボートに何事もなかったような
態度で振舞っていると、このハニーポイントの水中で何が起こっていたのかわからないが?何と!僕のボートの周りを
50オーバーのバスが4回も水面に現れジャンプするのである?しかもこのバスの口にはスピナーベイトが付いており
なぜ?辺りをキョロキョロし『跳ねるな!跳ねるな!』と・・何かマンガのような世界であった。
想像するに口にスピナーベイトが付いたこの魚は、以前誰かがラインブレイクした魚で、そのままフックが口から外れず、
この時、風が吹いて、周りの魚も動き出し、動けば当然ブレイドが回転し、それに驚いたこのバスは何度も水面に現れて
ジャンプしたのでは・・・
しかも、まだ話は終わらず、おまけ話があります・・・
トーナメントの結果であるが、初日はやはりそのノーマークであったピンスポットで3本(サイズダウンはしていたが・・)、
2日目はそこで1本とディープホール南のウィードエリアでキロフィッシュ2本を獲り、マスターズ戦初のシングル入賞を
期待して帰着に向かった。が・・そこでドラマは起こったのである。
な!ななんと下物沖を走行中に、ペラが何かにヒット?!エンジンは大音響を出すが走行不能(超デッドスロー)になり
時間だけが過ぎていく・・・西岸の遠くを堅田警察警備艇が走行しているのを発見し大きく合図するも、気づいてくれるは
ずも無く、もう悲惨・・悲惨というのはこういうものかと身をもって体験!、でもなぜ今、このわたくしに神様は・・・
魚は3本ライブウェルにいる。しかもいいウェイトだ。
自分にはどうすることもできず、結局時計の針は帰着時間を過ぎてしまい、うなだれて本部に連絡・・・
レスキュー船を手配し、懇願値段交渉までして、ジ・エ・ン・ド!2日目は失格で終わってしまった。
アクティバ横のマリーナ から表彰式の会場アークロイヤルまで走って汗だくになり到着。
会場で仲間たちは皆、顔を引きつらせ『どうしたん?』。起きてしまった出来事を全て話した。
この試合の結果は189位であったはず・・・。
こんなにも悔しい思いをしたのは人生初めてであった。
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