ロクマル修行レポートの前に、4月25日に行われた琵琶湖チャプター第2戦エコ大会についての報告ですが、こ
のシーズンの試合について自分の中では絶大なる自信があったにもかかわらず、一日吹き続けた強い南風の影
響で自分が考えていたエリア全てが、波、風、濁りでつぶれてしまい、なんとまさかのノーフィッシュとなってしまい
ました。一日攻めに攻めたのですが・・・ということで釣れない試合のレポートでは、皆様を退屈させるため、気分
を一新し、ハラ!ハラ!ドキ!ドキ!のロクマル修行レポートをお伝えいたします。
今回、当初はGW期間中一日のみ北湖エリアにて釣りをする予
定であったのですが結果4日間も通うはめになりまして、その
理由は後ほどご理解いただけます。今まで南湖に通い続けて
きた私でしたが、正直北湖のバスのデカさにど肝を抜かれまし
した。今回の釣行は新しい発見の連続で、バス釣りの魅力にま
すますはまってしまうことになりました。
ロクマルを探し求めての修行!そのバケモノに遭遇したのは
なんと、すぐの初日4月29日午後2時ごろでした。
朝から北湖東岸寄りをサイトにてチェックしたのですが、水質は2,3日前に降った雨の影響もあり若干濁っており
水面も朝からさざなみで見えにくいことから目視2mが限界という状況でありました。
チェックしていくと確かに水深1,5mラインに所々ではあるが
35〜50cmクラスがウロついている。
まだコンタクトポイント周辺でウロウロしているスクールも目撃
したりという状況で、まだ早いのか差してきている魚は少ない
状況でした。
そう簡単にはロクマルに出会うことはできないことはわかって
るが水面は完全にベタ凪になった2時ごろ、いわゆる地形のサ
イトでウィードの生えていないボトム、水深は3,4mに向かって
キャスト開始の1投目、リグはバイオホッグピンクのヘビーダウンショットでした。
その着底したピンクのバイオホッグをよくよく凝視すると 、横50cmに黒いとてつもないデカイ物体がいる。
しかもバイオホッグを睨みつけて(まさに映画ジュラシックパークでT−REXが車の中の人間を睨みつけているのと
まったく同じような感じ)おり、かなりルアーに興味を持って見ている。
今までに見たこともない、ド!バカデカイ!メスのバスである。しかも体幅が尋常ではない。先々週に南湖で獲った
ロクマルとは一目瞭然、比較にはならない。
目視限界ギリギリの水深であったため、見失う前にすぐにマーカーを打ち、場所をおさえる。
その魚の動きは、その場所(ウィードの生えていない2m四方のどこか)の上少しにサスペンドして、ほとんど動き回ら
ない状況であったため、見た感じバイトに持ち込む自信はかなりあった。
早速かなり距離を取りキャスト開始、ピンクのバイオホッグから始
め、カラーをパンプキンペッパーに変えて数投目にバイトが出た。
ラインはバウオスーパーハードプレミアムプラス10lb 、即フッキン
グすると思ったより軽く、水面に現れたのは35クラスの魚であり、
『あれ?』と思ったが、フックはポロリと外れて魚は水の中へ。
バケモノは動いたのか?と念のため、再度ボートを近づけると、ぼ
んやりと黒い物体が確認でき、元の位置より再びキャストを開始
した。
その数分後、ミノーシェイプ5in・ピンクからブラックウォーターメロンナチュラルのヘビダンに変えて様子を伺う。
数投目、 スローな動きにラインが『スー』と動いた瞬間『グググー!』と重くなるバイトが出た。
今度は慎重にゆっくりとロッドを立てていくと明らかに重い、間違いなくバケモノが食ったと判断し、スイープに体重をか
けフッキング!と同時に巻き始めると、こっちに向かって『ギラッ!』と光り、黒いデカイ物体が向かってくる。
水深1、5m付近まで浮いてきた。『うわっー!!!なんじゃ!!!このロクマルー!!!!』
ミノーシェイプが上顎左付近に見え、フッキング位置は口中深くないことが確認できたかと思うと、そこから走り出し
強烈すぎる突っ込みが始まる。(F1級の速さ・・・)
ラインはバウオスーパーハードプレミアムプラス16lb、カマー676、今回用意した中で一番のヘビータックルである。
16lbあれば100%勝てる!
右へ左へ!ボート後方へと何度も突っ込み始める、5回は水面下1,5m付近まで浮いてくるが、すぐに底へ突っ込
む。
こんなバスは見たことがない!60後半で先々週のロクマルと比べれば6キロは100%超えていることがわかる。
卵を抱えた体の体高も半端ではないが、何より頭から尾ビレまでの体幅は信じられない『太さ』である。
3分近く突っ込みに耐え続け、ようやくバスの動きも遅くなりだし、同時に自分の腕も力が入らなくなって最後の勝負
が近づき、ボート横7m、水深1,5m付近まで浮いてきた。
バスは最後の力か、体を左右に振りながらそのまま水面に向かい、ゆっくりと進み続けた。
『やばい!』初めてのジャンプである!これを乗り切れば勝てると直感した!
そこからバスはゆっくり水面に顔を出し、頭を3回振った、まさにその瞬間!フックが『プン!・・』と外れてしまった・・・
なんと表現したらいいのやら、茫然自失の放心状態、血の気が引いた・・・やってしまった。
水面に出る時はラインを巻きながら、強引に引き寄せなければならないが、あのデカさに完全にビビッてしまった自分
はラインを一瞬弛ませてしまっていたのであった。
3分近くやり取りをして、魚が元に戻ってきた経験はなかったが、やはり魚は戻らず次第に水が動き出し、濁った水が
その辺りを覆ってしまいその日はギブアップとなってしまった。
その瞬間から『北湖ロクマル病』にかかってしまった。
マスターズ山中湖戦どころではない、何としてでもリベンジがしたい・・・。
その後、可能な限り北湖へ通い続ける破目となってしまった。
だが、今回ロクマルを獲るための条件というものがかなりわかってきた。
それともう一つわかったことは、ロクマルに遭遇するということは『本当に難しい』ということだ。
それなのに、今回のように、掛けた魚は必ず獲らなければならない。バラすのは論外である。
北湖の某エリアにおいては、かなりディープレンジの方が出会う確立が高く、3m〜5mが私の考えるレンジで、このレ
ンジを見るためには、晴天が続いた水がクリアーな日で、しかも無風で『ベタ凪』、光の差し加減で太陽の高さは真上
近くの12時から14時頃がもっともボトムがはっきりと見え、かつ水温も上昇している。
4日間の中で約4時間ぐらい、上記条件に当てはまる時間帯があったが、水深4,5mのハードボトム上にバスを発見
できた時は、さすがにシビれた。
今回の釣行では、50後半で『太い』と思える魚を数本獲ったが、どのバスも南湖ではお目にかかれない体型をした魚
であった。
今回は湖上を走り回って水面を凝視することを繰り返し、竿を握っていた時間はごくわずかであった。
今回メインに使用した≪
タックル≫2本
●ヘビーダウンショット用 その1
ライン : バウオ スーパーハードプレミアムプラス 10lb
(2日間はフィールドメイト8lbを使用、55cmのオスと56のメスを獲りました)
ルアー : バイオホッグ3.5in(ピンク or パンプキンペッパー)のヘビダン・3/8oz・リーダーは20cm〜40cm
ロッド : がまかつ ラグゼカマー 376
リール : ダイワ TD-X103HVL
●ヘビーダウンショット用 その2
ライン : バウオ スーパーハードプレミアムプラス 16lb
ルアー : スペルバミノーシェイプ5in(バブルガムピンク or ブラック・パンプキンナチュラル)のヘビダン・3/8oz
リーダーは20cm〜40cm
ロッド : がまかつ ラグゼカマー 676
リール : ダイワ TD-X103HVL
●サングラス
晴れ用:TALEXトゥルービュースポーツ(ハードマルチミラーコート)
曇り・濁り・ディープ用:サイトマスター・ライトブラウンレンズ(マスターズ池田プロよりお借りした)
ロクマル修行は、まだまだ終われそうにありません!
最後に、北湖の沖島周辺を航行する時には、漁船や生活航路の船がほぼ一日中頻繁に航行しておりますので、邪魔
になるような所には近づかず、細心の注意をして航行するようにしましょう。また浮いているゴミは必ず持ち帰りましょう。
(2004・5月1日より琵琶湖レジャー条例の航行規制水域について沖島一部が追加となっております)
(滋賀県琵琶湖等水上安全条例により沖島周辺では航行制限・禁止区域もありますので、その近辺の航行にはご注
意を)
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